クリニックノート
具体的に何をすればいいの?
コロナをはじめ、感染症にかかりにくくなるためにはどうすれば良いのでしょうか?
それにはまず、感染症に対する2つの基本を守ることです。
① 病原体を侵入させない
② 感染症にかかりにくい体を作る
です。
① 病原体を侵入させない
一つ目は、体内に入ってくる病原体の量を減らすために積極的な自己防衛をし、バリアとしての機能がある喉や鼻の粘膜から侵入させないようにすることです。
そのために効果的なのが、
・マスクをしっかり装着する。(食事の時もマスクを外す時間を極力最小限にする)
・ソーシャルディスタンスを保つ
・適切な方法での手洗いやアルコール(60-80%程度)消毒する
・人ごみや感染の可能性のある場所には極力行かないようにする
・帰宅したら手の洗浄・うがい・シャワーなどを習慣づける
② 感染症にかかりにくい体を作る
2つめの感染症にかかりにくい体を作ることですが、病原体(細菌やウイルス)が体内に入っただけでは感染は成立しないということです。
感染症とは「病原体が体内に侵入し、引き起こされる病気」ですが、身体に病原体が入ってきたら必ず感染が起こるわけではありません。喉にインフルエンザウイルスが入って来たとしてもインフルエンザの症状を示さない人もいますし、結核菌が入ってきてもすべての人が結核に罹患するわけではありません。感染症の病原体は蔓延しているのに感染症を発症しない人は大勢います。
自然免疫と獲得免疫という2つのバリアにまもられていますが、その免疫機能が低下している場合や、侵入するウィルスや細菌量があまりに多いときは、対処しきれず、感染してしまいます。
実は免疫力は、ストレス・不眠・飢餓状態で低下してしまうことが分かっています。
そのために日々体調管理が重要になります。
・適度な運動をすること
・睡眠(十分な休息)をとること
・ストレスを感じないようにする、笑うようにすること
・バランスのとれた食事を取ること
が重要になってきます。
まずは、日々の自己防衛、体調管理をしっかり行い、感染症を撃退しましょう。